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代表取締役社長の平田敦司様に、酒井同席でお話をうかがいました。
※インタビュアーは酒井文人税理士事務所のお客様でもある山内真一さんです。
-こんにちは。よろしくお願いします。
(平田社長)
こんにちは。よろしくお願いします。
-今日は、平田社長と酒井さんとの出会いから、お金や経営のことまで幅広くお話をうかがいたいと思います。
(平田社長)
何でも聞いてください(笑)
私が経理の問題と直面したのは、父が経営していた会社に一社員として入社した時です。
今から12年前。決算の1ヶ月前でした。
実は、その4~5カ月前に経理をしていた母が入院をしたため、経理をやる人間が誰もいませんでした。経理処理がほとんど行われておらず「決算はどうする?」と困り果てた状況で驚きました。
-その頃、税理士の支援は受けていなかったのですか。
(平田社長)
1年に1回、決算書をみてもらうだけの税理士はいました。
伝票の整理だけはしてあったようでしたが、試算表にまとめたり、貸借対照表を作るのが出来るような状態ではありませんでした。私は簿記の知識はありましたが決算の知識はなく、決算書を作ることが出来ません。
それで、溜まっていた伝票を全て集めて、税理士に丸投げしました。税理士から何の質問もなく、1ヶ月後には決算書が出来てきたので「税理士ってすごいな」と思いました。
今となっては「それで大丈夫か?」と思いますが。。(苦笑)
-決算としては無事お済みになったわけですね。
(平田社長)
ええ。形だけですね。私は損益計算書と貸借対照表などはわかるのですが、中身がどうだ?良いのか悪いのか?という知識はなかったので、形だけそろえるのが精一杯でした。
それで、決算後は自分で経理をしていこうと考えまして、独学で勉強をしました。
-その時の目的は何でしたか。
(平田社長)
自分で決算書を作ることが目的でしたね。
本来は、決算書を作ること自体は目的ではないわけですよね。
でも、その時は決算書を作ることが目的で、決算書を作りさえすればいいと真剣に思っていました。
-それを税務署に提出するのがゴール。
(平田社長)
そうそう。そうでしたね。
毎日、入金伝票を入力して、月次でまとめて、決算でまとめて、黒字が出たら税金を納めるという流れを作るのが経理の仕事だと思っていました。
-決算書を作るのが目的だったとのことですが、それは達成しましたか。
(平田社長)
はい。何とかなるものですね(笑)
でも、出来るようになると「目的とするのは決算書を作ることではないな」と気がついたのです。
-それは何ですか。
(平田社長)
しばらくたって、自分で新しく会社を作って代表取締役となりました。今までと同じ方法で決算をして、自分なりには間違っていないと思っていました。
しかし、今度は経営者として決算書が見られないことに気がつきました。
-決算書が見られない?
(平田社長)
決算書に数字が並んでいるだけで、利益が出ているのか出ていないのか、会社にお金があるのか無いのかさえもわからないのです。つまり、社長でありながら、今、会社がどのような状況なのかを理解していないのですね。ですから何をするにしても不安になってくるわけです。
そのような経営を脱しなければと思いました。
-目的が変わったのですね。
(平田社長)
そうですね。
自分の知識が生半可なものだということを実感しました。
それで、正しいかどうかを誰かに見て欲しくなったのです。
-その頃も同じ税理士でしたか。
(平田社長)
はい。
決算書を作る時に何の質問もない税理士では心もとないなと感じていました。
決算書を作るだけでない、それ以上の関わりを持てる税理士を探すことにしました。
-税理士を探すにあたって具体的なイメージはありましたか。
(平田社長)
以前にお願いしていたのが、かなり年配の方だったのですね。
私も経営者としては若かったですし、時代もどんどん進んでいきます。
これからのビジネスを話す機会が増えますから、もっと若い税理士がいいかなと思っていました。
-酒井さんと知り合ったキッカケは何ですか。
(平田社長)
酒井さんは、8年前に突然、私の目の前に現れましたね(笑)
ある会合で一緒になったのです。
-酒井さんに仕事をお願いしようと決断した理由は何でしたか。
(平田社長)
第一印象から「前向きな人柄」に好感を持っていました。
もちろん、最初から経営や数字のことは話したりしないですよ。
でも、どのようなことであっても、酒井さんの発想や行動は常に前向きでしたね。
-税理士が前向きであることは大事なことですか。
(平田社長)
税理士に限らず、前向きで元気な方とお付き合いさせていただかないと、私自身も元気にならないですよね。
酒井さんが前向きな方だからお仕事をお願いしたのです。
-前向きな酒井さんで良かった。というエピソードはありますか。
(平田社長)
正直にいえば、私の会社も危機を感じる時がありました。そういった状況で、税理士が「もっと縮小しましょう」という方向に話を持っていくのは簡単だと思います。
でも「こうやってやれば何とかなりますよ。頑張りましょう!」という発想は、酒井さんのような前向きな税理士でないと出来ないですよね。
-前向きだからこそ出てくる発想。
(平田社長)
そうです。そうです。
前向きな酒井さんと話すことで、私も前向きな考えでいることができます。
前向きでないと乗り越えられない瞬間というのは経営にはいっぱい出てきますよ。
だからこそ、酒井さんは私にとって大事な存在なのです。
-現在は、経理や決算等についてはどのようなお考えをお持ちですか。
(平田社長)
私がもっと深く掘り下げたり勉強すれば、さらに知識は深まっていくのだと思います。
しかし、ある一定以上の深い部分は酒井さんに任せておいて、私しか出来ないことに力を注ごうと思います。
実際に経理を自分でやらなくてもいいようになったことが、自分に良い影響を与えてくれています。
-これまで8年間のおつきあいをされてきて、あらためて今「酒井文人税理士事務所に仕事を頼んで良かった」と思うことは何ですか。
(平田社長)
会社がここまで続けられているのは酒井さんのおかげですね。
以前のように1年に1回だけ決算書を持っていくタイプの税理士にお願いしていたら、こうして経営が続けてこられたかな?と疑問に思います。
酒井さん以外の税理士にお願いしても、やっぱり会社は続かなかったと思いますね。
-酒井文人税理士事務所とのお付き合いの中で、経営は具体的にどのように変わりましたか。
(平田社長)
お金があるかないか、利益が出ているのか出ていないのかが明確にわかるようになりました。ですから、お金がない時も理由がわかってきますし、なぜ利益が出ないのかもわかってきます。
そして、わかったからこそ、資金繰りの大切さは身に染みましたね。
自分で伝票をおこしていた時は、決算書ができるまでは利益が出ているのかもわかりませんでした。お金があるのかどうかも、現時点の銀行の残高くらいしか把握していませんでした。逆に言えば、その状況でよくやっていたなと思います(笑)
-”今”の会社の状況がしっかり見えているということでしょうか。
(平田社長)
はい。見えているつもりですね。良いところも見えますし、問題も見えます。
それは経営者にとって、とても大事なことだと思います。
-8年間の酒井さんとおつきあいで印象的なことは何ですか。
(平田社長)
そうですね。実は、一時的に税理士としての会社への関与を止めてもらったことがあります。
-え?どういうことですか。
(平田社長)
会社の経営やお金の管理に関して、社内で意思統一がとれなくなったことがあるのですね。それまでは、必ず酒井さんの意見もうかがっていたのですが、私の考え方と違う人たちが「酒井さんの影響か?」という疑心暗鬼になってしまったので、一時的に熱を冷まそうということにしました。
最終的にはまとまったので、酒井さんに戻ってきていただいたのですが、嫌な顔もせず、前と同じようにきちんとみてくれました。とても嬉しかったですね。
-素晴らしいですね。
(平田社長)
あと、税務調査がいきなりやって来た時にビックリしたのですが、すぐに酒井さんがやって来て、税務署の人に対応してもらったことも印象に残っています。酒井さんに頼む前の決算だったのですが、あれだけで済んで本当に良かったです。
酒井さんへの信頼が、ますます深まりました。
-長いお付き合いの間にはいろいろなことがあるのですね。
(平田社長)
あったね~。
(酒井)
いろいろありましたね。
(平田社長)
いろいろあったね。
酒井さんは、前向きで、とにかく真面目なんですよ。
でも、事務所を開いたばかりの時は「ちょっとコイツ、融通が効かないかな?」と思ったこともありました(笑)年齢を重ねて、経験を積んで、いい意味で柔らかくなりましたよね。 今から(仕事を)頼む人はちょうどいいんじゃないですかね(笑)
(酒井)
ありがとうございます(笑)
-酒井文人税理士事務所をオススメできるポイントは何ですか。
(平田社長)
相談しやすいことですね。
私は酒井さんより年上ですが、若い経営者さんにとっても相談がしやすい税理士だと思いますよ。
いつ電話をしても嫌な雰囲気もなく答えてくれますし、電話がなければ後で電話をくれますしね。
-相談しやすいことは大事なことですか。
(平田社長)
それはそうですね。とても大事ですよ。
何しろ、困った時、何かあった時のための税理士さんでもあるわけです。
別に普段は電話をする用事がない方がいいのが税理士ですからね。
-なるほど。最後の質問です。酒井さんは「笑顔で愉しく経営をしていただくために税理士として最良のサービスを提供したい」と考えているそうです。平田社長にとっての経営の喜びは何ですか。
(平田社長)
これは酒井さんにいつも言っていることですが「サンコーレンタリースってすごい会社だね。あそこの社長の平田はなかなかやるね」と言ってもらえるのが一番嬉しいですね。 本当に私が頑張れるのはそれだけですよ。
お金儲けをしようと思っているわけでもないのに、すごく忙しいですし、仕事は大変です。
でも、せっかく会社経営をしているのであれば、一人でも多くの方に認めていただけるようになりたいですね。
-そのためには、会社が継続しなくてはならないわけですよね。
(平田社長)
その通りです。
経営をしていくにあたって、酒井さんのようなお金に関するプロフェッショナルが必要です。私に酒井さんのような経理や税務の知識があればいいのですが自分にはありません。 ですから、酒井さんに仕事をお願いして、私は私しか出来ない仕事をやるわけですね。
酒井さんは、信頼してお任せをしている当社のパートナーです。
-酒井さん、平田社長のお話をうかがっていかがでしたか。
(酒井)
とても勉強になりました。自分の仕事の意味をあらためて考えました。ありがとうございました。
-平田社長、今日はありがとうございました。
(平田社長)
こちらこそ、ありがとうございました。