有限会社アジル
代表取締役 TATSU UCHINO様

静岡市駿河区大谷の"asile"、静岡市駿河区有東の"asile tendle"は、素材美の美しさに着目し、オーガニックのシャンプーなどを積極的に採用している注目の美容サロンです。
美容業界で著名な美容研究全国新井会で幹部講師を務めるなど、幅広い活躍をされている有限会社asile(アジル) 代表取締役の内野辰男(TATSU UCHINO)さんに、酒井同席で"asile tendle"にてお話をうかがいました。

※インタビュアーは酒井文人税理士事務所のお客様でもある山内真一さんです。


(1)お金の管理が苦手!不安だらけのサロン経営のスタート

(1)お金の管理が苦手!不安だらけのサロン経営のスタート

-こんにちは。よろしくお願いします。

(TATSUさん)
こんにちは。よろしくお願いします。

-"asile(アジル)" "tendle(タンドル)"というのはどのような意味なのですか。

(TATSUさん)
ともにフランス語なのですが、"asile"は「隠れ家」、"tendle"は「やさしい」という意味です。
12年前、静大前に小さなサロンをオープンした時に、ちょっと隠れ家のようなロケーションでした。反面「そのまま埋もれて隠れるわけにはいかないぞ!」とちょっとアウトロー的な考えもありました。

-なるほど!面白いですね。お店に入ってすぐにはオーガニック商品が並んでいました。

(TATSUさん)
美容の仕事を28年やっていますが「本当の美しさって何だろう?」と考えた時に「素材美の美しさ」が非常に重要なことだという結論に辿り着きました。
そうなると、使わせていただくシャンプー等が「人にやさしくて、刺激のないものを」ということで、オーガニックな商品を導入しています。

-12年前に開店した頃のお金の管理はどのようなものでしたか。

(TATSUさん)
一言で言うと”ドンブリ勘定”です。最初は個人事業で開業し、ほぼ自分一人で管理をしていました。現金出納帳とは言えないぐらいのお小遣い帳のようなものですね。

-美容師さんとして「美」に対して自信はおありになったと思うのですが、お金の管理については不安もあったと思うのですが。

(TATSUさん)
もちろん、大きな不安がありました。
出るお金と入ってくるお金の管理、税金の算出方法もわからなかったですし、不安だらけでした。
たくさんの不安がありましたが、少しずつ安心なものに変えていきたいという思いがありました。

-そのために具体的にはどのようなアクションを起こしたのですか。

(TATSUさん)
僕自身の中で”自分はお金の管理が非常に苦手なこと”は意識していたので、しっかりとアドバイスしてくれる税理士を探していました。
12年前に"asile"をオープンする頃に、ネイルサロンを開いていた後輩の店によく顔を出していて、そこで酒井さんを紹介されました。

(2)誠実な人柄で、はっきりと上から目線でなく物事を言ってくれる

(2)誠実な人柄で、はっきりと上から目線でなく物事を言ってくれる

-税理士に期待することは何でしたか。

(TATSUさん)
税理士にお任せするだけでなく、少しずつですけれど僕も勉強していきたいなと思いました。
ですから、いろいろな面で教えてもらえる税理士が良かったですね。

-それは酒井さんの姿勢とも一致していますね。

(酒井)
はい。共に成長していきたいですし、お客様に税の仕組みを少しずつでも分かって頂きたいです。

-酒井さんに仕事をお願いしようとお決めになった理由は何ですか。

(TATSUさん)
まずは、人間的にとても誠実だということですね。
それと、はっきりと物事を言ってくれるところです。

-お金の話になると言いにくいこともあると思います。

(TATSUさん)
そうですね。だからこそ”ビシっ!”と言ってくれるのが大事ですよね。しかし、上から目線でないように話すことは難しいことです。
酒井さんは、目上の方たちに敬意を払いながら言葉を選んで言ってくれます。そして、酒井さんは、すごくきれいです。クリーンでフェアですね。

-実際にお仕事が始まって、抱えていた不安の解消や、ご自分も勉強していくことが実現されましたか。

(TATSUさん)
当時の不安や、全く何もわからなかったということは解消されていると思います。
酒井さんの教えもあって、いろいろな難しい税務の言葉も多少は理解できるようになったり、少しずつレベルは上がってきていることは実感しています。
しかし「実現」というには違和感がありますね。まだまだ発展途上だと思います。

(3)お金をどう生かすのか、どう殺すのかは自分次第

(3)お金をどう生かすのか、どう殺すのかは自分次第

-ご自身が12年前と変わった点は何ですか。

(TATSUさん)
2つあります。
1つめは、数字の目標を立てるということです。
2つめは、入るものと出ていくものの数字をよく見るようになりました。
12年前は全く数字を見ていなくて、結果もよくわからないような状態でした。数字の管理というとおこがましいのですが、しっかり見ていくようになりました。

-数字を見るのは毎日ですか。

(TATSUさん)
そうですね。毎日見ています。
たとえば、購入する材料の項目、店販商品をどれぐらい購入するかをエクセルで集計しています。また、毎日の売上をデータにのせて、労働分配率を出すような計算式を出すなど、毎日管理するようにしています。

-お金に対するイメージが変わってきたということはありますか。

(TATSUさん)
変わりましたね。
以前は、お金はとても崇高なもので、自分はあまり手にすることができないイメージがありました。
今は、お金が生き物のように感じてきました。

-生き物。

(TATSUさん)
お金をどう生かすのか、どう殺すのかは自分次第なのかなと思います。
お金は生きてるなという感じがします。

-お金と言う生き物が良い動きをするかしないか。

(TATSUさん)
誰がどのようにしてそれを操るのか。
きれいなものである場合もあるし、汚くなる場合もある。
全て自分次第ですね。

(4)酒井文人税理士事務所の方なら、誰に質問をしても同じ答えが返ってくる

(4)酒井文人税理士事務所の方なら、誰に質問をしても同じ答えが返ってくる

-12年間の酒井さんとの付き合いの中で、印象に残っている言葉や出来事を教えてください。

(TATSUさん)
わからないことが多いので酒井さんにたくさん質問しますが、酒井さんの答えは「それはですね」というフレーズで始まります。
質問に対して、必ず「それはですね」から入って、必ず答えが返ってきます。「それはですね」ということは、酒井さんは完璧にわかっているのですね。

-なるほど。答えが用意されているわけですね。

(TATSUさん)
そういうことですね。何でも聞けば何でも答えてくれる。
すごく引き出しが多く、すごく深いものだろうなと感じてます。

-12年前の酒井さんは25歳ですよね。今と違うのはどのような点ですか。

(TATSUさん)
あまり変わっていないですよ。
ただ1つ思うのは、酒井さんも開業当時から様々な経験をされて、現在に至ると思います。
その中で、お客様とのつながり、ビジネスパートナー、従業員さんとのつながり等の中で、苦労したこともおありでしょうし、だからこそ成長しているのだろうなと思うことはあります。
僕自身も、お客様や従業員との関わりの中で学ぶことが多かったですね。

-酒井文人税理士事務所には、酒井さん以外のスタッフもいます。事務所全体として良い点は何でしょうか。

(TATSUさん)
酒井さんにしても、スタッフさんにしても、同じ質問に対して同じように答えが返ってくるのは素晴らしいと思います。
酒井さんの中に、しっかりと人を育てようという思いがあることを感じます。

-TATSUさんのスタッフの方への思いと通じる部分がありますか?

(TATSUさん)
そうです。
お客様に対応するときに、僕はできるけれどスタッフはできないでは、お客様に対してどうなんだろうな?という思いがあります。
酒井文人税理士事務所の方なら、誰に質問をしても同じ答えが返ってくるのは安心安全ですね。
すごく立派に育てていると思います。

(5)若くて感性を共有したい経営者に酒井さんをオススメします

(5)若くて感性を共有したい経営者に酒井さんをオススメします

-アーティスティックなお仕事をされている方は、お金の管理が苦手という方が多いイメージがあります。そういう方にも酒井さんはオススメできますか。

(TATSUさん)
そうですね。
酒井さんもいつの間にか30歳を過ぎてますけれど(笑)まだまだ税理士業界の中ではお若い方だと思います。
そういう意味で、考え方が柔軟というのがいいですよね。年配の税理士さんよりも柔軟に仕事をしてくれると思いますから、我々のような美容業界やエステ業界の人には特に必要ではないかと思います。
それと、若い人たちの考えや感性もわかっていらっしゃると思います。

-経営をしていく中で、TATSUさんにとって酒井さんはどのような存在ですか。

(TATSUさん)
経営で大事なことは、いわゆる人・物・金だと思います。
僕の一番弱い部分でもあり、伸ばさなくてはいけない部分でもあるお金の管理には、どうしても酒井さんが必要です。

-お金の管理がしっかりしてくると会社にはどのような効果がありますか。

(TATSUさん)
やはり足元が強くなりますよね。
お金の動きや流れが上手にいっていないと、会社の足元はゆるくなってくるでしょう。
もちろん全てのバランスが大事だと思いますが、お金の管理は非常に大切です。

-TATSUさんの中で目標がどんどん上がっていることを感じます。

(TATSUさん)
人・物・金が大事だと思いますが、自分の中でどんどん広がってきています。
いくつもの課題があって、それを一つずつ克服していくことは、成長していくことだと思います。そして、成長していくと、今までみえなかったものがみえてきて、また課題が出てきます。
ですから、何かできたからと言って、喜んであぐらをかいてはいられないです。

(酒井)
TATSUさんのお話、私もすごく共感できます。どこかに到達することを目標にするのではなく、歩み続けることを目標としようっていうような言葉がありますが、それを思い出しました。

-まさしくそのような感じですね。自分も頑張ろう!と思いました。今日はありがとうございました。

(TATSUさん)
こちらこそ、ありがとうございました。

(酒井)
TATSUさん、ありがとうございました。