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税理士を雇わないことのススメ

数字を読み解く力を失ったら経営が出来なくなる

私は、独立開業されたばかりの人は、税理士を雇わない方がいいと思っています。
なぜなら、これからの経営者には数字を読み解く力が必須だと考えるからです。数字を読めるということは現実に向き合い、そこから未来への道を考えることです。

私は税理士になってから、様々なタイプの会社をみてきましたが、数字を読まない(=起こっている現実を認めない)放漫経営の結果、借入金に苦しんでいる会社や、最悪の倒産をしてしまった会社を何社か見ています。

放漫経営を防ぐには、経理をきっちりやって、会社の状態を常に把握しながら経営することしかないと考えます。数字は嘘をつきません。1万円の利益は1万円です。10万円ではありません。

昔の経営者は長く続いた右肩上がりの経済成長とその最終形であるバブルにより、そんなことを考えなくても会社はなんとかやっていけました。
これからは、バブルのようなことは無いでしょう。自分で自分を守るしかありません。

経理体制の構築と経営状態の数字上での把握

経営者として、会社の状態を常に把握しながら経営するためのツールの1つが経理体制の構築と経営状態の数字上での把握だと思います。
最初から税理士に頼んで、何でもかんでも税理士にお任せになってしまったり、決算・申告は税理士任せで税金さえ安けりゃそれでいいというドンブリ勘定になってしまうと数字を読み解く力がつかず、旧態依然とした経営者になりかねません。
3年間の期間限定で経営者になるなら、それでもいいかもしれませんが、ほとんどの人はそんなつもりで起業するわけありません。

今までの経験からの確信ですが、長期的に利益を出している社長は例外なく経理に明るい方ばかりです。経理に明るければ利益が出るということは決してありませんが、経理に明るいということは長期的に利益が出る(利益を出せる仕組みを作る)要件の1つのようです。

そのためにも最初は自分で帳簿をつけて、自分の会社の経理を把握して、会社は儲かっているのか?を把握する術を身につけ自分の会社の税金はどのように計算されるのか?自分の税金はどんな風に計算されるのか?を最低限、知るべきだと考えます。
いずれ、経理が自分の手から離れ、経理担当者に任せる時が来ると思います。
その時、自分が経理を把握しシステム化していれば、すんなりと任せることができるはずです。

また、現在の法律では個人事業の方と会社の方で資本金1,000万円未満の方であれば、開業後2年間は消費税がかかりませんから、簡単な計算ができれば決算・申告はできます。
法人税の申告書は確かに複雑ですが、税務署に行けば親切に教えてくれます。
私のお客様の中にも開業後5年間はご自分で税務署と相談しながらやっていた方が2人います。(ちなみに、この2人は常に利益を叩き出しています。)

それでも、税理士を雇いたいという方

契約前に税理士としっかりと話し合ってみることをおすすめします。
ちゃんと相談できて、しっかりと説明してくれて自分と相性の良い税理士を探して見つけるようにしてください。

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酒井文人税理士事務所 〒420-0801静岡県静岡市葵区東千代田1-15-20モリビル206 Tel.054-208-0412 Fax.054-208-0419 E-mail.info@1sakai.jp