エンディングノートというものがあるそうです。
自分の死後、自分は意志を現世の人間に伝えることはできませんから
感謝はもちろん、葬儀の執り行い方、財産の処分の方法、その他もろもろ・・・
を、生前の今のうちに書いておこう、というノートのようです。
ノートそのものは売っていますし
無料でダウンロードできるものもあります。
公正証書遺言でも、遺言者の思いを記載することができますが
これだと手間もかかるし、重い。
重い腰が上がらない、という気がしますが
「ノート」だとより気軽に始められますね。
相続の現場に携わっていて、残された方々が困っておられることの1つに
財産の所在がさっぱり分からない、ということがあります。
預貯金はどこの金融機関にあるのか?
見当は付きますが、全部かどうかは分からない。
税務調査で初めて知って「見つけてくれて、ありがとうございます。」
という、こともある始末です。
生命保険、損害保険もどこに加入しているのか?
その他、金融資産はあったのか?
財産の所在を明らかにしておく、というのは
最後にやることの1つなのかなあ、と思ったりもします。
遺言は法的な形式を満たせば強制力が働きますが
エンディングノートは働かないでしょう。
(見たことが無いので、恐らく、です。)
しかし、自分の意志は生前の感謝を伝えることは
十分にできます。
余程、揉めることが想定されない限り、これで十分なのかな?と。
で、自分。現在、35歳。妻子アリ。
まだまだあの世に行く気が全くありませんが
いつお迎えが来るかは全く分かりません。
交通事故ってのもありますしね。
本当にこればっかりは分かりません。
自分と向き合って家族と向き合って周囲の方と向き合って
今の自分を考えるには良い機会かもしれません。