積水ハウス株式会社の主催で行われた
笹岡宏保先生の講義を聞きに行く。
今日は当社の社員も一緒に。

笹岡先生のお話は何度も聞いたことがあり
お話から溢れる幅広い知識、経験、研究に驚くばかりで
税法でも難解な領域の分野を明快に解説されていることに
いつも驚く。
先生独自の見解を付け加えられ、圧倒的な勉強量が背景にあることは
容易に想像できる。
税法、解説書を読んでも、イマイチ理解に苦しむ分野のことでも
先生の例示を含めたお話を伺うと、結構簡単に分かった気になる。
(「分かった気」というのも問題で、いざ実務に適用しようとすると
 「あれ?」ということにもなる・・・。だから、反復復習ですね。)

当たり前だけども
難しいことを難しく話すことは簡単だけども
難しいことを簡単に話すことは結構難しい。

難しいことを簡単にしようと思って、難解な箇所を取り外したりして
結果、本質的な部分が抜け落ちていることも散見します。

本質を外さず、簡単明快に物事を伝えることは難しい。
本質をしっかり伝えようとすると難しくなってしまう。
しかし、なるべく、簡潔にしようとすると
外すことができる部分の少ないことにも気づく。

これの乗り越えるには、さらなる探求しかないのかな、と思います。

学生時代の教授が
「長い論文を書くのは簡単だ。
 難しいのは少ない字数の制約がある論文だ。
 何を原稿に載せないか、悩む。」と仰っていた。

なるほどなあ、と卒業して10年以上経過して、やっと気付いた。

日々の精進しかないですねえ。