報道される東日本大震災の被害規模が
時が経つにつれて大きくなっていきます。

こういった中、いろいろなイベントが中止されています。
「こんな時にはしゃいでは不謹慎だから。」と
自粛する動きがあります。

本当に自粛することが正しいのでしょうか?

被災された方を悼むあまり
日本全体が喪に服してしまっては
経済活動が停滞してしまい
復興のための資金を生み出すことが難しくなるばかりです。

零細中小企業の場合、1つのイベントであげる売上が
本当に重要な額であったりします。
他の仕事を断って、何ヶ月かの時間をかけて
イベントの仕事に取り組んでいます。

それが「自粛」されていまいますと、売上が途絶えてしまい
その会社も立ち行かなくなるかもしれません。

間接的に被災している、と言えるかもしれません。

被災された方を悼むことは一人一人の心情に根差すものです。
それは一人一人の大切な感情です。

しかし、その感情に流されて経済活動を停滞させる
日常生活を停滞させることは、いかがでしょうか?

復興には莫大な資金が必要となることは、誰でも分かります。
義援金の金額も莫大なものとなるようですが、全ては賄いきれません。
莫大な税金が投入されることと思います。
日本の会社の70%以上が赤字の中、さらに経済が停滞してしまっては
復興のための資金が集まりません。

さらに、私的なものは、その方の個人資金が投入されます。
阪神大震災の時、私の後輩は実家は住宅ローンが残っている家が壊れました。
とても住めないので、取壊し新築しました。
新しい家と取り壊した家と、2つの家のローンを払うこととなりました。

経済活動が停滞している状態では、このような事はできません。

何をすれば、被災された方の力になれるのか?
義援金を送ることもそうでしょうし
援助物資を送ることもそうでしょうし
不要な買占めをやめることもそうでしょう。
他にもいろいろあるかと思います。

その中の1つが「日常生活を送り、経済を止めない」ことであり
むしろ活性化させることだと考えます。
日本経済の専門家ではありませんが
カネの流れが経済だ、ということぐらいは分かります。

道路を作るのにも、港を作るのにも、カネが必要です。
復興にはカネが必要です。
被災された方が復興するまで、私達が経済を支えましょう。
そのためには、感情的な自粛は控えるべきです。