いらないでしょう。

「税理士は必要か?」こんな質問を頂きました。
そもそも、この質問が頭の中にある状態というのは
税理士の必要性を感じておらず、支出も伴うから
本当は要らないと思っているけれども、周りやなんやら
つまりは外野から「必要だ」と言われていて
迷っているのだと推測します。

だったら、税理士無しでやってみればいい、というのが私の考えです。
これは開業時から変わっていません。
税理士はカネがかかります。
開業時はカネが無い。だったら、カネを守ればいい。
シンプルです。

特に開業時はとにもかくにもカネがかかります。
私もそうでした。

国民生活金融公庫(今の日本政策金融公庫)で300万借りて開業しました。
わずかばかりの自己資金は生活費に回すため
事業資金は全額借入で賄うという情けない状態でのスタートでした。

見積もりを取ったりして開業時の投資額を計算しました。
しかし、そんな計算以上にカネが出ていくんですね。
すぐカネが尽きました。
情けない話ですが、カネの心配で3回眠れない夜がありました。

私の見積もりが甘いのか?と思っていたら
私のお客さま達も皆さんそのようでした。

まあ、そんな具合でカネが出ていきます。
「羽が生えたように」と言いますが、ほんと、そうですね。

開業時は、組織がそんなに複雑ではないはずです。
そして、事業を遂行する上で、知っておいた方がいい
そして、経験をしておいた方がいい、税務に関する実務があります。
税理士はそれらを代行してしまう事があります。
それでお金を貰っているんだからしょうがないといえばしょうがないのですが
起業する人の貴重な経験を削いでしまう事にもなります。
それはもったいないですね。

なので、まずは、自力でやってみる。
税理士と契約しない事で支出を抑え
若干の時間を投下して経験を得る。
これらは今後死ぬまで事業を運営していくうえでの
貴重な基礎を作ってくれます。

もちろん、開業時から顧問契約される方もいます。
こういう方を批判するつもりはありません。
そういう方は、そういう方で分かっているんですよね。
比較優位とかが。