kaigyou
開業時の私の貯金は50万円。
これが多いか少ないかは人の価値観によるのでしょうけれども、「少ないね」と言う人が多いのでしょう。

で、今の日本政策金融公庫で300万借入を申し込みました。

(当時は国民金融生活公庫。略して国金(コッキン)今でも国金って言いますね。)

 

当時30歳。経験年数6年ちょい。自己資金50万。
その年の4月に結婚をしたばかりで、妻も仕事をしていない。
なので、この自己資金は生活費に使いたいので事業に回したくない。
つまり、実質自己資金は0円。

 

こんな私でも300万借入ができました。

 

会計事務所の人だから、そんなものはおちゃのこさいさい?
いやいや、そんなことはありません。
勤務時代、お客さまに「借入」を提案した事はあっても
お手伝いをしたこともない。計画書も作ったことが無い。
いや、そもそも「借入を提案」したことすらないかもしれない。

 

「借入」と全く縁の無い私が国金に飛び込んで
試行錯誤しながら借りた300万円。
300万を借りるのに、こんなに苦労するのか!と今思います。
自分の経験と開業してからの経験を踏まえて書いていきますね。

 

 

で!借入をする時に一番大切なこと。

 

それは、「絶対返す」という意思を伝える、見せる事です。
「気迫」と言ってもいいでしょう。

 

考えてみれば簡単ですよね。
ほとんど初めて会う人が突然やってきて
「商売始めるんで、カネ貸してください」って言うんですよ。
貸すのが商売と言っても、どこの馬の骨ともわからない
海のモノとも山のモノとも分からない人に
いきなりカネは貸せません。

 

あなたが友達に「カネ貸して」って言われたら、どうします?
イヤじゃないですか?
なんで、イヤですか?
友人関係が壊れるとか、そういう事は置いておいて
返してくれないかもしれない、っていうのが気になりませんか?
貸してもいい人と、貸したくない人。
2つに分けると、そうなりません?

 

 

銀行は、カネを貸して、金利と一緒に元本を完済してもらって
儲かる商売なんです。
だから、きっちり返してくれるかどうか、そこが一番気になるんです。

 

だからこそ、「絶対返します」という意思・気迫・思い込みを
全面に出していきましょう。
本当に返せるかどうかなんて、やってみなきゃ分かりません。
そんなことは貸す方も分かっています。
しかし、貸す前から返す事が不安な人には貸せません。