昨日は朝から新規のお客様の立ち上げをした。
昨年、事業を引き継がれ税理士も変えたい、と言うことで私に依頼をしていただいた。
(ありがたいことです。)
以前の税理士さんは完全記帳代行のようで、通帳と領収証を渡すだけで処理は何でもしてくれたらしい。
しかし、私はそのやりかたでは最終的に困るのはあなた自身ですよ、ということをお話した。
事実、お客様は自分の商売がなぜこの利益なのか、この税額なのか、
どういう処理がなされているかを全く把握していなかった。
これからの時代、ほっておいても売上が上がるということはないと思う。
自社の状態を把握して、守りを固めながら経営すべきでないか、と思う。
午後、申告書類の提出を行った後、あるお客様の役員に就任されている方の会社に伺った。
何年もお付き合いがあるので、なんでも本音で話をさせていただける。ありがたいことです。
その方の会社は5月決算で、決算の見通しは悪いらしい。
夏の賞与はどうするか?という話に自然と移っていった。
数年前から賞与は無しか全従業員一律支給で行っているようだが
私は思い切って、全体の支給額だけを経営陣が決めて
各人への支給額は従業員に決めさせるのはどうか?と提案した。
実は他の従業員から一律支給の愚痴を散々聞かされていた。
愚痴をそのまま鵜呑みにすることはないが、頑張っていて成果を出している人と
テキトーに働いていて他の従業員からの評判も悪い人が同額というのは
従業員のモチベーションのダウンに繋がっていて、実際に下がっている。
どの人が現場でどれだけがんばっているか?は現場の従業員が一番知っている。
逆に手を抜いている人も良く知っている。
ある種、劇薬かもしれないが、ショックを与えて変化を起こさないと
大変な状況に繋がってしまう。余裕もあまりないのだから。
お客様ではないけれども、大変お世話になっている方の会社。
なんとか良くなってもらいたい。これからも相談にのらせていただきたいと思っています。
最初は経理を公開して、目標値を設定して、
達成度に応じて賞与を払うやり方まで提案したが
いきなり劇的な変化は受容できないということで
まず、このやり方で行こうということになりました。