ある方から相談を受けました。

その方(経理担当者さんです。)は現在の税理士さんに満足していない、とのこと。
詳しいことは書けませんが、同業者として
「それは、ちょっと、ないんじゃない?」という内容でした。
それでいて、毎月、きっちり顧問料は引き落とされている。。。

社長さんのお父さんがそこの税理士さんと古い付き合いで、変えられない、とのこと。
社長も、受けているサービスについては、諦めている、とのことでした。


では、税理士を変えるか?というと、変えない。
なぜ、変えないか?というと、お父さんとふるい付き合いだから、です。

ある意味、現在の税理士業界の暗部を切り取ったような話でした。
東京などの大都市圏では、税理士をころころ変わることは珍しくない、と聞いたことがあります。
(本当かどうかは知りません。すいません。)
しかし、私の住む静岡では地縁血縁が重要視され
税理士を変える、ということは、なかなか起きることではありません。

この仕事をしていますと、こういう話はよく聞きます。
その度に歯がゆい思いがします。
税理士を変えられない、という思いではなく
なぜ、そういうお客様が満足しないサービスを提供していて
のほほんとしていられるのか?という思いです。

税理士は国から税務に関しての独占権を与えられた特別な資格です。
税務に関しては絶対的な独占権を有しています。
その税理士が税務に関して、依頼者の期待を裏切るような事があってならない。
そう考えています。
我々はサービス業としての税理士ではありますが
国から独占的地位を与えられている以上
その地位に適うサービスを提供しなくはならないのでは?
と思わされた一日でした。