TKCのシステムを使っておられる税理士さんは
全税理士の約2割ほどだそうです。
(最大シェアがJDLのようで、誤差程度の違いのようです。)

弊社もTKCシステムを利用している会計事務所の1つです。

 

まず、結論!

TKCの会計ソフト(FX2など)、給与計算ソフト(PX2など)
販売管理ソフト(SX2など)は今のTKCの税理士さんから
他のTKCの税理士さんへ変更すれば、使えます。

TKCのシステムに対応していない税理士さんでは使えません。

他のTKCの税理士さんから弊社へ税理士を変えた際に
弊社がTKCのソフトのデータを移行する手続きを行って
以前と変わりなく使用できるようにした事が何度もあります。

 

なぜ、このような誤解が生まれたのか?の私の偏見

TKCはうまいやり方をしているなあ、と思うのが、ソフトのライセンス関係です。

TKC社が開発したソフトは顧問税理士を通して
お客さまである企業さんへ導入されます。
ソフトは売り切りでなく、レンタルの扱いです。

顧問税理士を通してレンタルするので、税理士を変えると
原則的に今まで利用していたソフトは使用できなくなります。
顧問契約を解消する時に削除するのが一般的だと思われます。
TKCとしても、顧問税理士としても、レンタル代金無しで
貸し続けるのはおかしいですから。

これは、お客さまと顧問税理士の関係が良好のときは良いですが
そうで無くなった時、税理士変更の妨げになる可能性があります。

だから

「TKCの税理士を変えると、ソフトが使えなくなる」

という誤解が生まれたのだと思われます。

 

 

この記事を書いたわけ

 

「税理士を変えたい」

「でも、TKCの税理士を変えると、今まで使っていたTKCのソフトが使えなくなる。」

「会計ソフトも給与計算ソフトも(販売管理ソフトも)、使い慣れてるし変えたくない。」

「しょうがないから、税理士を変えないでおくか・・・・(あーあ)」

 

という「誤解」を開業してから、何度か聞いた事があります。
それにより何年も我慢していた方もおられました。

日常的に使うソフト、特に販売管理ソフトを変更する事は抵抗があります。
だから、不満がある税理士を変えないで我慢する、のは
いかがなものか?と考えています。

 

 

これを書いてしまっていいものか・・・。

と悩んできましたが、この話を聞かない年は無いです。
私ごときでそうなので、全国で悩んでいる方は多いと思うのです。

私が伝えたい事は

「TKCのソフトが税理士変更の足枷にならない」

という事です。


TKCのソフトが税理士変更の足枷になり、お客様の経営が
うまくいかない原因や機会損失を産む原因になってしまう事は
TKCは望んでいないことだと思います。

また、TKCのソフトがダメだというつもりもありません。
もし、ダメなソフトなら、私はとっくに辞めています。
過去、何社かのソフトを試用してみて残っている1つがTKCです。
特に給与計算ソフトのPX2は良いソフトだ、と感じています。

税理士が使う申告書作成関連のソフトは群を抜いて使いやすいです。
この辺りはTKCの面目躍如だと思います。

 

もう1つある誤解

 

「TKCの税理士はみんな同じ」

という事も良く聞かれますが、そんな事は絶対にありません。
同じ鍋を使うラーメン屋は全て同じ味、のはずは絶対に無いです。
これと同じことだと思います。

同じ道具を使っていても、使う職人が変われば味は変わる。
当たり前の話です。

 

ということは

「TKCの税理士を変えると、ソフトが使えなくなる」

という誤解を産んだのは、TKCのソフトが問題ではなく
税理士の問題かもしれない、と思います。
少なくとも、お客様の期待に沿えなくなったから、変更しようと
考えるので、その時点で税理士に問題が生じています。

 

税理士は身近なアドバイザーですから、良い人を選んだ方がいいです。
私が税理士じゃなく、他の事業の経営者だとしたら
まず、自分に合う優秀な税理士を探し出す事から始めると思います。