お店を作るまでの計画は前回で終了。
いよいよオープン後の計画を立ててみます。
「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」という言葉があります。
英語で、Profit and Loss。
なので、略して「P/L(ぴーえる)」と言ったりもします。
簿記、会計の世界の専門用語です。
お会いする経営者さんから「うちのピーエルなんですが・・・」という
言葉が出ると、「おおっ!!」と、どきっとします。
この人、シロートじゃないな・・・と。
なので、覚えておくとかっこいいです。
一般的なP/Lの構造はこうなっています。
売上高
△ 仕入高
売上総利益(粗利益)
△ 経 費
利 益
△(▲だったりもします。)は「マイナスする」という意味です。
これも簿記や会計の世界の表示方法です。
私も就職してばかりの頃は意味が分からず
上司に尋ねたところ、思いっきりバカにされました。
この構造を文章にすると
売上から仕入(材料)を引いたのが売上総利益(粗利益)。
売上総利益(粗利益)から経費を引いたのが利益。
一般的な教科書だとここまでです。
実務的には不完全です。
実際の日々の生活には役立ちません。
返済や生活費は利益から支払われます。
なので、P/Lに追加をします。
利 益
△ 生 活 費
△ 借入返済額
真の利益
「真の利益」は私の造語です。
一般的な利益から生活費と返済を引いた残りが
本当に残る利益=儲け=カネです。
「真の利益」がプラスであり続ければカネは増え続けます。
開業初月からプラスにすることは困難です。
開業初月からプラスにするという目標と持つ事は
果たしてそれが本当にいい事かどうかは
いろいろな考えがあるところです。
(これを書くと長くなるので省略します。)
これはカネを借りるための計画書を作成するためのものなので
そのポイントに集中します。
真の利益がマイナスであり続けると
いずれ預金残高は底を突き、さらに借金を重ねるか
それができなければ、破綻します。
売上が十分にたってこない開業初月からしばらくは
マイナスでも構わないです。
(もちろん、資金が底をつかない範囲で、です。)
しかし、いずれは真の利益がプラスに転じる事が必要です。
あなたもずっとマイナスでいいとは思っていないでしょう。
開業初月はどれくらいマイナスなのか?
開業後何か月目でプラスに転じるのか?
その時のP/Lの数値はどのようなものなのか?
これを具体的に数値化すること。
そして、数値の根拠を持たせること。
それが開業後計画です。