「お金ってどうやって貯めたらいいですか?」

 

税理士をしていると、よく勘違いされる事の1つが「お金の専門家」と思われる事。
「お金の専門家」がどんな人か分からないのだけれども
確かに税理士にもお金全般に精通している方はいらっしゃると思う。
しかし、私も私の周囲にもお金の専門家のような人はいないと思う。

税理士はあくまでも税金の専門家であります。
試験科目に「ローソク足と平均線の読み方」とか「ファンダメンタルズ分析【応用】」とかは無いし
「金利の為替の関係」とか「効率的ポートフォリオ理論」は無いです。
証券アナリスト的なことは学んでいないのです。
(※ところで、証券アナリストと競馬の予想屋さんとどこが違うのか?)

 

とにかく税理士はお金の専門家では無いのです。
ところが、良く聞かれる事の1つが「お金の貯め方(殖やし方)」です。

「お金の貯め方(殖やし方)」は私もずっと考え・悩んできた事です。
物心ついてから、貨幣というものを知ってから、ずっと考えてきたと言ってもいいくらいに。
自分で商売を始めてからは特に悩み・考えてきました。
そして、結論に辿り着きました。

 

結論(現時点での)

貯めると殖やすは似て非なるものなので、分けて考えます。
今回はお金の貯め方にフォーカスします。

お金を貯めるにはこの3つの方法しかない、と結論付けました。

1、収入を増やす。
2、支出を減らす。
3、1と2を組み合わせる。

以上です。

小学校1年生で習う引き算の解でしかないのです。
どんなに悩んでも「収入-支出」の解が現預金増加額でしかないのです。
なので、成人した大人ならば、どんなに小学校の成績が悪かったとしても
論理的に理解できることのはず。

しかし、「収入-支出」の解が現預金増加額だということは論理的に理解できても
感情的にそれを認めたくない力が働くようです。
冒頭の「お金の貯め方」を聞いてくる方は、この数式(?)を理解されていますが
何か他の、自分は知らないけど酒井だったら知っているスゴイコトが
あるのではないか?という非論理的・非理性的な思考があると考えます。

なぜそう思うか?それは、自分がそうだったからです。

 

 

5-3=2

誰でも分かる引き算ですが、もしかしたら5-3=4になったり
あわよくば5-3=8になるかもしれない。
何か魔法の杖で5-3の「5」が「8」に変化するかもしれない。
そんな事を期待していました。

自分の事だと分からないものですね。
他人がそんな事を考えていたり、言おうものなら「どうかしているよ」と諌めるところです。

 

 

しばらくの間(たぶん数年)、5-3=8になる錬金術を探し求め疲れ果てました。
そして、この結論にたどり着いたのです。

1、収入を増やす。
2、支出を減らす。
3、1と2を組み合わせる。

 

私のような馬鹿者はこの真正の真実に辿り着くまで
いや、この宇宙の真理に真正面から向き合い受け入れる事ができるまで
長い時間を費やしました。
本当に、これしかないな、と今は思います。

「金持ちはケチ」といいますが、これは違います。
これだと原因が金持ちで、結果がケチです。
実際は逆で、ケチ=支出が少ないから金持ちになったのです。

 

なのでお金を貯めるには、この真理と向き合う事が大切です。
収入を増やし、支出を減らす。これを同時に行えば効果てきめん。

私のように、この事実から逃げ続け、ネバーランドを探し求める事は無駄なんです。

この宇宙の真理を受け入れ、現実と真正面から対峙したとき
お金を貯める事ができるはずです。