よく聞くのですが、「まずない」と言ってもよいです。

逆に「税理士事務所(会計事務所)を変更すると、税務調査が来る積極的な理由」を聞いてみたいです。

 

 

「まずない」理由

 

1、OB税理士さんのお話

OB税理士とは元税務署勤務の税理士さんです。
税務署に何年~何十年(すいません。興味がないのでテキトーです。)か働くとカンタンな試験(たぶん)で税理士になれるんですね。税理士の半分くらいがOB税理士と言われています。

税務署で働いた経験がない私は税務署内部の事は興味津々です。なので、酒を呑ませて言葉を変えて、いろいろと聞き出しました。

その結果、「税理士が変わったくらいじゃ調査に入らない」、「そもそも税理士が変わった事にも気づかない(税理士が変わるとアラートが表示されるとか、提出した申告書に目立つようなサインが付されるとか、そういう事はない)」、「税務調査に入るときに変わった事が気づく」だそうです。

税務署内のシステムでは、納税者の申告内容などの情報を一元管理しています。管理している情報の中には「顧問税理士が誰」という事も管理されます。

しかし、顧問税理士の情報は税務調査に入るときに連絡するとき、または、税務調査以外の何か連絡をするときに調べられるそうです。

調査に入るときに結果的に顧問税理士が変わった事に気づくことはあっても、顧問税理士が変わった事を理由として税務調査に来ることはない、と言う事のようです。

 

2、これまでの経験

弊社のお客様の半分超が前の税理士さんから弊社へ顧問税理士を変更された方々です。
平成16年9月に開業してから今日(平成28年11月25日)まで、毎年のように顧問税理士変更の方がおられます。しかし、変更した初年度や次年度に税務調査に来た経験は1回だけです。

確率で言えば、2~3%くらいでしょうか?もう少し低いかも。

なので、「税理士を変えても税務調査は来ないんだな」と思っています。

 

OB税理士さんのお話と私個人の経験から、「税理士を変えると税務調査が来る」というのは「都市伝説」だと断定しています。

 

 

なぜ「都市伝説」が生まれたのか?

 

これは推測でしかないのですが、以下のパターンAとパターンB、パターンCを比べた時、パターンAだけが世の中に広まるのが理由じゃないか?と考えています。

 

・パターンA

税理士を変えてすぐに税務調査が入り、酷い目にあった。
 ↓
酷い目にあい悔しいし残念、がっかり。だから、原因を「外部」に探す。
 ↓
「そういえば、税理士事務所を変えたばかりだ」という、おあつらえ向きの理由が見つかる。
(税務調査に立ち会うのも新税理士なので、調査の結果は彼の手腕にもよる)
 ↓
「旧税理士事務所のままなら、こうはならなかったはず」という推測を真実と受け止め、自分を慰める。
 ↓
周りの友人・知人に話すとスッキリするので、話す(話しまくる。)
 ↓
尾ひれがついて、話が広がる。
 ↓
都市伝説化する。

 

・パターンB

税理士を変えてすぐに税務調査が入った。
 ↓
調査は何もなかった。
 ↓
円満に終了。周りに調査があった事は積極的に話さない。

 

・パターンC

税理士を変えたが税務調査が入らない。
 ↓
周りに税務調査について話すことは何もないから話さない。

 

と、「税理士を変えたから税務調査が入った。税務調査が入って酷い目にあった」という話だけが広まり、都市伝説化したのではないか?と推測しています。

 

 

おまけ

 

「税理士を変えてすぐに税務調査が入って、酷い目にあった」とします。
税務調査は過去の申告について行われますから、新税理士が関わった決算・申告は直前期か、または、まったく無い、のどちらかではないか、と思います。

で、あるならば、調査の対象となる決算・申告に関わったのは旧税理士が多いはず。酷い目にあった決算期、申告に関わったのが旧税理士ならば、酷い目にあうタネを撒いたのは旧税理士ではないか?と考えます。いかがでしょうか?