クルマってどこまで経費になるのですか?と本当に良く聞かれます。
私もキライじゃ無い方なので、この話は好きです。
しかし、「えー、まだ、そんな事言う人いるの?」っていう思いもあります。
ミスリードしてしまった一冊の本
「なぜ社長のベンツは4ドアなのか?」という本がありました。
その影響なのか、2ドアのクルマは経費にならないというデマが出回りました。
その本が発売されてからしばらく経って
この本の影響に辟易とした頃ですが、某ドイツ車のディーラーに行きました。
新型のZ4を見に行ったのです。確か、2009年だと思います。
ディーラーの方と話をしていたら、Z4が売れないらしいんですね。
こんなにかっこいいのになんでだろう?と話を聞いてみたら
「ある社長は、顧問税理士から
『2ドアのクルマは経費にならないから買っちゃだめだ』と
言われて、買わなかった」という事件があったそうです。
これは某ドイツ車を売るディーラーから見れば「事件」だと思います。
そんなデマで売上が減るのですから。
本当はZ4が欲しいのに、代わりにたいして欲しくもない
CLSを買っちゃったかもしれません。
(CLSがカッコ悪いとは思っていません。)
本を売りたい出版社がキャッチーなタイトルをつけ
一般の方(中小企業のクルマ好き社長含む)が騙されるのは仕方ないです。
プロじゃないので。
しかし、専門家たる税理士がミスリードするのは問題だと考えます。
経費にならない背景がある会社かもしれませんので
必ず経費になるとは断言できませんが
会社で買い、会社の仕事に使っているのであれば
税務調査で否認することは非常に困難です。
この考えを支持する国税不服審判所の裁決もあります。
法人税法にドアの数はどこにも書いていない
クルマが経費になるかどうかは、仕事で使っているかどうか、です。
これは、個人事業主でも同じです。
個々の会社により事情があるのですが、仕事で使っているという
事実があれば、ほとんどの場合は経費になります。
だって、そのクルマで仕事をして、売上を上げているのですよ。
なぜ、経費にならないのでしょうか?
なので、ドアの数は関係ないのです。
ちなみに、金額も関係ありません。
おまけに、乗車定員も関係ありません。
税務署が何か言ってきたら、きちんと抗弁するだけです。
好きなクルマを買いまくるのは放漫経営になっちゃいます。
でも、やっぱり、好きなクルマで仕事したいですよね。
だから、ドアの数に関係なく、好きなクルマを買ってください!
ちなみに、私のクルマは2ドアです。