前回の例では必要売上高は800でした。
この800という売上高をどう上げるか?
まさに、これが、「開業計画」のキモです。
今までは必要売上高がいくらなのか?を計算する為の前座でした。
ここでは、必要売上高をどう出すのか?の計画の立て方の一例をあげてみます。
売上高の金額は「客数×客単価」の結果です。
お客さまが100人来て、1人あたり1万円の売上なら
総売上高は100万円です。
これでは、おおざっぱすぎます。
そこで売上高を分解します。
美容院の場合、お客さまをグループ分けできます。
男女、年齢、学生・社会人、働いている人・そうでない人・・・などです。
こういったお客さまの属性により、客単価も変わってきます。
一般に男性よりも女性の方が客単価が高いように。
客単価はメニューによっても変わってきます。
カットのみ
カット+カラー
カット+パーマ
カット+カラー+パーマ
カット+その他
プラス1メニュー
など。
どの属性のお客さまが1か月に何人来店し
どのメニューを何人の方が頼むか?を考えてみます。
例えば、カットが5千円、カット+カラーが8500円とします。
男性サラリーマンが、月に40人来店し、35人がカットのみ、5人がカット+カラー。
女性未婚OLさんが月に50人来店し、30人がカットのみ、20人がカット+カラーを
頼んだとします。
男性サラリーマンで上がる売り上げは
35人×500円=175,000円
5人×8500円=42,500円
計:217,500円
女性未婚OLさんで上がる売り上げは
30人×5000円=150,000円
20人×8,500=170,000円
計:320,000
合計:537,500円
単純に「売上537,500」と無味乾燥な数字をいうよりも
「男性客が40人、未婚女性OLさんが50人で・・・」と考えた方が
売上高が数字から人間になり、リアルになります。
上記の例は簡単な例です。
実際に考えるメニューはもっと細かくあるでしょう。
どのメニューをどんなお客さまがどれくらい頼むのか?
その前提として、お客さまが来店する事が必要です。
どんなお客さまにどれくらい来店してほしいのか?
その為にどの媒体にどんな広告をどういう風に出すのか?
媒体もリアルとネットに分かれます。
リアルなら、フリーペーパー、折込チラシ、立て看板、駅広告などなど・・・。
ネットなら、HPはもちろん、美容院の集合サイト、検索サイトなどなど・・・。
どの媒体にいくらの予算で広告を出すのか?
広告媒体・広告予算の経費が変動すれば、必要売上高も変動します。
こうやって、どのようにして必要売上高を実現させるのか?
を考えていきます。