スタッフを採用したら考えるようになる事。
それが社会保険と労働保険かもしれません。
社会保険について
健康保険と厚生年金のセットで社会保険です。
どちらかだけという事はできません。
国保・国民年金のセットか、健康保険・厚生年金のセットかの
どちらかになります。
国保で厚生年金という事はできません。
株式会社など法人の場合、社会保険加入は義務です。
社長1人しかいなくても社会保険に法的に加入する義務が生じます。
個人事業の場合、常時、雇用する人が5人を超すと
社会保険に加入する義務が生じます。
「常時5人」なので、正社員に限定せず
パートさんも含めて常時5人を雇っていると加入義務が生じます。
ただし、美容院の場合は上記の例外になります。
常時5人を超していても社会保険に加入する義務はありません。
労働保険について
労働保険は雇用保険と労災保険の2つで構成されています。
雇用保険に加入すると、お店を退職した社員が次の職場が見つかるまでに
失業保険を受け取ることができるようになります。
労災保険は、業務上や通勤途中でケガをした場合
病院などの治療代が全額労災保険で負担してくれます。
スタッフの負担は0円です。
労働保険はスタッフを1人でも採用すれば加入義務が生じます。
ただし、身内の家族だけであれば、加入する義務は生じません。
どれくらいのカネがかかるのか?
細かい計算はあえて省いて、ざっくり言えば
社会保険は給与の約12%を事業主が負担します。
年収250万の社員の場合、約30万円を事業主である
あなたが負担します。
年収は250万ですが、あなたが支払う額は280万円です。
労働保険の場合は約1%です。
年収250万の社員の場合、約25,000円を負担します。
では、どうするのがいいのか?
どうするのがいいのか?と書くと入らなくても良い方法があるのか?と
思われるかもしれませんが、入らなくても良いとは書けません。
人を雇えば、労働保険に加入する義務が生じ
会社組織にしたりスタッフが5名を超えれば社会保険が待っています。
ただし、現実として、加入していないところが多いのが現状です。
スタッフから見れば、社会保険や労働保険に加入しているところが
魅力的に見えたりもします。
これだけ年金の危機が叫ばれていますが
「厚生年金」と言う言葉は魅力的に聞こえるそうです。
仕事を探しているスタッフが
1、労働保険に入っているところ
2、社会保険、労働保険に入ってるところ
3、何も入っていないところ
の3か所の求人を同時に見たとしたら
最初にどこから電話をかけるでしょうか?
人がいて成り立つ仕事です。
人にお金をかけるのは、ある意味では当然のことです。
長い目で見れば、かけた以上にリターンが見込めるのではないでしょうか?